ロッキー (1976) : Rocky

ボクシングに生きる若者の孤独、不安、愛、そして真の勝利とは……。第49回アカデミー作品賞、監督賞、編集賞受賞作品。1976年度ゴールデン・グローブ最優秀作品賞受賞作品。製作はアーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ、監督はジョン・G・アビルドセン、脚本はシルヴェスター・スタローン、撮影はジェームズ・クレイブ、音楽はビル・コンティが各々担当。

監督:ジョン・G・アビルドセン
出演:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス

ロッキー (1976)のストーリー

フィラデルフィアはサウスサイドのスラム。そこに賞金稼ぎボクサー(プライズ・ファイター)としてヤクザな生活をしているロッキー(シルヴェスター・スタローン)がいた。今、彼には新たな生きがいがある。ペット・ショップに勤めるアドリアン(タリア・シャイア)に恋心を抱き始めたからだ。素朴な彼女は精肉工場に勤める兄ポーリー(バート・ヤング)と共に暮している。4回戦ボーイのロッキーは、今日もラフファイトぶりで勝利をおさめるが、『お前のようなガムシャラなファイトぶりではゼニにならん』と、ジムをほうり出されてしまう。酒場でポーリーと飲み交うロッキー。ポーリーはロッキーの妹への好意に感謝する。数日後、人生最大のチャンスが訪れた。近づく建国200年祭のイベントの一つ、世界タイトルマッチ出のアポロ(カール・ウェザース)の対戦相手がケガをしたため、代役としてロッキーが指定されたのだ。元ハードパンチャーとして鳴らしたポーリーが、かつてのジムの老トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)が各々彼の協力を申し出た。一方、アドリアンとの愛も育っている。孤独だったロッキーの人生は一変した。愛が、人生の目的が、そして自分を応援してくれる人々がいる。ロッキーの短期間の猛訓練が始まった。そして試合当日、ハデな衣装で入場するアポロ、片やポーリーの会社マーク入りのガウンのロッキー。賭け率は50対1。ゴングが鳴った。攻めるアポロ。負けじと打ち返すロッキー。7、8、9ラウンド。ロッキーの善戦、手を焼くアポロ。両者の腫れ上ったまぶたが血と汗にまみれる。死闘だ。遂に試合終了。凄まじい試合に酔いしれる観客達。結果は引き分けだった。だが、王座をかろうじて守ったアポロに比べ、恋人アドリアンの名を誇らかに呼び続けるロッキーには、敗北感など微塵にも感じられない。『ロッキー!ロッキー!』と異様な興奮のリング上で、抱き合うロッキーとアドリアンだった。

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